製品開発・リサーチ・消費者行動論・ブランド

製品開発

H30-問31 製品アイデアとは企業が市場に提供する可能性のある製品を指すが、製品コンセプトとは、これを顧客の立場から捉え、その製品が誰にとってどのような時にどのような問題を解決するものであるかを表現したものである。

製品コンセプト:顧客の立場から捉え→顧客に提供しうる価値を端的に示すもの→企業の外部に対する分かりやすさが優先的に検討される。

リサーチ

探索的調査:仮説を設定する

検証的調査:出てきた仮説を調査する。因果関係の有無により①記述的調査②因果的調査に分けられる。

エスノグラフィー:調査者自らが体験したその体験自体を自己観察する方法(参与観察)が含まれる。

デプスインタビュー:インタビュアーと被験者が1対1で対面することで、考え方や価値観、行動スタイル、嗜好などを聞くことができる。

リード・ユーザー法:先駆者となっているようなユーザーを製品開発過程に取り組むことで、探索的調査で用いられる。

消費者行動論

準拠集団:所属集団・願望集団・拒否集団の3つの集団に分けられる。また、帰属集団(一次・二次)・期待集団・分離集団ともいう。

帰属集団:一次集団は私的(家族・友人) 二次集団は公的(学校・職場)

準拠集団が与える影響として、情報的影響・功利的影響(規範的)・価値表出的影響がある。

功利的影響:他者の期待、好み、評価を意識することで、期待に応える行為をすること。(自分にとって得になること)例 好きな人の好みに合わせた服を着て好感度を上げようとする。

価値表出的影響:あこがれの人、グループと同じものを持ちたいと思うこと。

消費者心理

選択的歪曲:経験や信念に合わせて解釈する。例「色が濃いものは味が濃いだろう」

心理的リアクタンス:企業からの説得意図を強く感じる広告に触れると、あえて説得意図に従わない選択をする。(自分の態度を決めるのは自分の態度を自分自身にあることを確認するため)

単純接触効果:接触回数の多さが、態度をポジティブにさせる。「自分が対象に接している」という意識が無くても生じることが分かっている。

<購買意思決定プロセス>

定型的問題解決→最寄品

限定的問題解決→家電など買回品

包括的問題解決→専門品

関与:製品関与・購買状況関与・コミュニケーション関与がある。(ブランド・広告)

知覚リスク:知覚リスクが高い場合には製品関与や購買関与が高くなり、購買動機が強まる。

<関与を高める要因>

金銭的リスク、専門的リスク、社会的リスク、感情的アピール、象徴的価値

高関与な人には、金銭的・社会的リスク・専門性を知覚させることで反応を高める。

ブランド

ブランドの機能

①製品や販売者を識別する印

②差別化の基礎

③意味付け・象徴機能(自己実現や表現の手段)

④消費者の知覚を変化させる

⑤消費者の情報処理をブランドが単純化させる

⑥プレミアム価格が可能になる

⑦流通組織化の基盤を作ることができる(チャネルキャプテンになれる)

⑧購買駆動機能(ドライバーとしての役割)

【ブランド・ロイヤリティ】

行動的ロイヤリティ:再購買率で測定される

心理的ロイヤリティ:好ましい態度

見せかけのロイヤリティ:再購買率は高いが、近いから安いから買ってるだけ。忠誠心は無し。

潜在的ロイヤルティ:好ましい態度や購買意向を持ちながら、購買に移さない顧客のこと。

真のロイヤルティ:行動的ロイヤリティと心理的ロイヤリティどちらも高い。

パリティ:商品の差別化ができず、機能的・品質的な違いを認めることができなくなる。コモディティ化の原因の一つ。ブランドによってパリティを回避できる。

ブランド・エクイティ:ブランド名やシンボルと結びついて形成・蓄積された無形の正味資産(知名度、ブランドロイヤリティ、ブランドイメージなど)

ブランド・ロイヤリティ:ブランドエクイティの構成要素の一つであり、行動的ロイヤリティと心理的ロイヤリティがある。

ブランド・アイデンティティ:企業側が思い描くブランドの理想像(明確にする活動をブランドアイデンティフィケ―ションという)
ブランド・イメージ:消費者が思い浮かべる連想の集まりで、どのように知られているか
ブランド認知:消費者がそのブランドを知っているかどうが、知名率や認知率で評価
ブランド知識:消費者のブランド「イメージ」とブランド「認知」などから構成される

市場志向:顧客志向を発展させた考え、顧客満足・競争思考・社会思考「創造的」
心理的財布:同じ支出でも何に対して払うのかで、支出の痛みの感じ方が違う
顧客シェア:特定顧客における同一製品カテゴリーの購買全体に対して、自社製品が占める割合のこと。
商品コンセプト:顧客向けの言葉で練り上げ、それが誰にとってどのような問題を解決する


威光価格:顧客が品質を判断しにくい場合に有効
ターゲットコスティング:原価企画(新製品の企画段階で諸目標を設定して進める)

計算的コミットメント:損得勘定に基づき
情緒的コミットメント:愛着や肯定的感情に基づき
Fファクター:フレンド、ファミリー、フォロワー、Facebookファンを指し、専門家が述べるよりも身近な人が発信する情報が信頼される
イメージプライシング:化粧品など、ほぼ同様の製品をブランド、パッケージ、製品名を変えることでイメージに差をつけ、高い価格で販売する
価格シグナリング:価格を通じて相手にメッセージを送る。セール価格でお買い得を伝える、実際には低品質でもあえて高い価格をつけることで品質を高く見せる。

丁度可知差異(新規性と親近性): 食品メーカーなどのパッケージを時代に合わせて微妙に変えることで、新規性と親近性のバランスを取る

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